目次
お宮参りの意味とは何か
赤ちゃんが生まれてから初めての行事はお宮参りになります。
お宮参りをするときには、神社で行いますが、予約をするかどうかで迷うところです。
ある程度大きな神社であれば、数日前に電話をしておけば問題なくお宮参りをすることができるでしょう。大きいところであれば、予約なしでできるところもありますので一度訊いてみてはどうでしょうか。
一方で、小さい神社の場合は神主さんが不在のことが多いですので、事前に連絡をして予約をした方がよいでしょう。できれば2週間以上前に予約をしておけば間違いありません。
日本人は何となくお宮参りをしている感じがしますが、実はその意味を明確にしている人はそれほど多くないのです。
お宮参りの意味は大きく分けて二つあります。
一つが産土神様に対して赤ちゃんが生まれたことの感謝をすることです。
もう一つが、赤ちゃんがこれから健やかに成長して欲しいという願いをかけているのです。
ただ、ここで間違えてはいけないのは、神様にお願いをするわけではありません。神様は人間にとって、都合のいいお願いを聞いてくれるものではないからです。
本当の意味は、お願いをするのではなく、誓うという意味です。
お宮参りも、両親が子供を健康に育てるという誓いをしているということです。
お宮参りの基礎知識と新札について
お宮参りの基礎知識
最近のお宮参りは、しきたりよりも夫婦や赤ちゃんの都合にあわせることが多くなっています。
赤ちゃんのことやお母さんも出産したばかりで体調の面もあるためだと考えられています。
体調や安全は何よりも優先すべきことですが、お宮参りにもマナーや基礎知識がありますので、厳粛な心構えも必要となります。
時々遠くの有名な神社に行きたいというかたもいらっしゃいますが、まずは赤ちゃんの誕生と健康、成長をその土地の神様に報告しに行くという意味で、お宮参りはまず産土の神様がいる地元の神社にご挨拶に行きましょう。
産土の神がわからない場合は神社本庁に電話をかけると教えてもらうことができます。
また、服装は本格的なしきたりにこだわらなくてもいいですが、赤ちゃんが祝い着の場合は家族も礼装が常識となります。基本は赤ちゃんの着るものにあわせましょう。
お宮参りの際に、赤ちゃんは「祝い着」と呼ばれる衣装を身に付けます。
神様の前ですので、清潔感のある服装や着物でご挨拶に行くのが一番のおすすめとなりますが、体調がよくない場合は無理しなくてもいいと考えられます。
また、子供の成長を祈願する行事である七五三は、室町時代に行われていた「帯解きの儀」と呼ばれる、子供が7歳まで成長したことを祝う儀式がその起源といわれています。
七五三はいつまでに行うべきかといいますと、男の子は3歳と5歳になった時に、女の子は3歳と7歳になった時にそれぞれ七五三を行います。
七五三は、お住まいの土地の氏神様に奉謝する行事なので、必ずその土地の神社に参拝しましょう。
七五三の時には、着物を着用して参拝するのが七五三の本来の姿です。
普段、なかなか着用する機会がない着物ですが、古来からの伝統的な行事を行う際は、日本の伝統衣装である「着物」を着用してみてはいかがでしょうか。
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新札は必要?
お宮参りは2種類あり、お賽銭を入れて祈願する通常の方法と、神主に初穂料を納めて祝詞をあげてもらう方法があります。
神社に納める金銭は、どちらにしても新札がいいと考えられます。せっかくの赤ちゃんの誕生と健康をご挨拶に行くのに折れたお札ですと、あまり気持ちのいいものではありません。
気を引き締めるためにも新札にし、相場の確認や新札の準備は必ず事前にしておくようにしましょう。
お宮参りの時期はいつ?
お宮参りの起源は古く、以前は「産土(うぶすな)詣り」と呼ばれていました。
お宮参りは、赤ちゃんが無事誕生したことを、産土の神様(その土地土地を守る神様)に奉謝する行事です。
赤ちゃんが生まれたら、日々のミルクやおむつ替えなど、するべきことも多く、一日があっという間に過ぎていきます。
慌ただしく過ぎる日々の中で、お宮参りはいつまでに行うべきなのか、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
お宮参りの正式な時期は、お住まいの地域や時期、性別や風習でも変わってきます。
一般的には男の子が30日目~31日目、女の子が31日目~32日目にお詣りをするケースが多いようです。
早い所では初七日の7日に行う場合もありますし、100日の頃に行う場合もありますので、家族の都合のいい時期や赤ちゃんとお母さんの体調に配慮してお宮参りの日程を決めましょう。
大事な行事ごとですから、どのご家庭でもきちんと決められた時期に赤ちゃんと一緒に参拝を行いたいと思っています。けれども、実際にはお父さんの仕事の都合や、冬に生まれて寒い時期にお母さんと赤ちゃんの体調が気になるという事もあるでしょう。あくまで一般的な日程として見ておいても構いません。
時期に幅は持たせてありますので、遅すぎない頃合を見ながらご家族皆が集まれる頃を考えてみるといいでしょう。
体調も良い時期であれば、赤ちゃんやご両親とも一緒に記念写真なども楽しく撮る事ができるでしょうから、より一層思い出深い大切な時間を作ることができるようになるでしょう。
お宮参りの一般的な流れとは
赤ちゃんの健やかな成長を願うお宮参り。その一般的な流れをご紹介します。
お参り先を決める
地元の氏神様の神社で祈祷してもらうのが一般的ですが、大きな神社・寺社や安産祈願を行った場所へ御礼参りも兼ねて行く、という人もいます。決まりはありません。
大きなところですと七五三シーズンなどは混み合うことが予想されますので注意しましょう。
祈祷までの流れ
まず神社へ来たら社務所で祈祷の申し込みをします。そこで赤ちゃんの名前など必要事項を記入します。また祈祷料として初穂料を包みます。
その後待合室で待機し、本堂へ呼ばれたら祈祷開始です。祝詞を読み上げてくれます。
祈祷が終わりましたら、授与物を授けられることもあります。お食い初めのお皿など、ベビー用品をもらえるところもあります。
他にやることは?
祖父母も一緒に参加した場合は、記念に会食をすることもあります。ゆっくりできるよう、個室のあるお店を予約しておくのも良いですね。
また、写真館で記念写真を撮る人も多いです。ですが赤ちゃんは疲れやすいので、写真撮影は別の日に行う方が良いかもしれません。
生後間もない赤ちゃんとのお出かけはバタバタするもの。ここでお宮参りの流れを抑えておけば、当日の段取りは大丈夫でしょう。
赤ちゃんに着せる祝い着も事前に用意しておきたいものです。
祝い着はレンタルする方法もありますが、購入すればお宮参り後は仕立て直して七五三で着ることもできます。
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